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【分析機器】新製品ニュース

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掲載日 2827号 2010/06/27
タニタ
高精度計測ができるプロ仕様
アルコールセンサー「HC−211」、2010年8月1日発売
KJ16 (株)タニタ(東京都板橋区前野町1−14−2、電話03−3558−8111、谷田千里社長)は、プロドライバーの酒気帯び確認など、業務用途でも使用できるアルコールセンサープロフェッショナル「HC−211」を開発、2010年8月1日に発売する。
 呼気中のアルコール濃度を0・01mg/L単位ではかることができる高精度計測が特徴。価格は1万2600円(消費税込)。
 同社では、運送事業者など法人を中心に当初、年間3千台の販売を計画している。
 国交省は、2010年4月28日に「旅客自動車運送事業運輸規則及び貨物自動車運送事業輸送安全規則、関係通達の一部改正」を行った。2011年4月1日からすべての運送事業者はドライバーの点呼時にアルコール検知器を使用して酒気帯びの有無を確認することが義務化される。「HC−211」は、この点呼時の酒気帯びチェックに使用できる高精度の業務用アルコールセンサー。計測方法は、本体にマウスピースを取りつけて約5秒間息を吹き込むだけ。内蔵された半導体ガスセンサーが呼気中のアルコール濃度を検出し、計測結果を表示する。計測範囲は0・00〜1・00mg/Lで、0・01mg/L単位の高精度計測が可能。
 サイズは縦145×横42×高さ24mm(突起部分含む)、重さは130g(電池含む)で、持ち運びが容易なコンパクトサイズ。息を吹き込むマウスピース部分を交換式とすることで、複数の利用者でも使えるようにしている。センサーユニットは500回または使用開始から半年間(どちらか早い方)使用でき、交換が可能。今回の法改正ではアルコール検知器の故障を定期的に確認することも義務付けているが、同製品は500回計測すると表示画面に交換時期を知らせるマークを表示するため、十分に対応できるとみている。交換用センサーユニットは4200円(消費税込)で販売する。またNTTドコモの携帯電話サービスと連動できる姉妹機「HC−218D」も発売。計測機能は「HC−211」と同等で、携帯電話と接続し、遠隔地にいるドライバーの酒気帯びの有無を一元チェックできるのが特徴。
【仕様】▽検知方式=半導体ガスセンサー、▽計測対象=呼気中アルコール濃度、▽表示方法=LCD 表示、▽計測範囲=0・00〜1・00mg/L、▽最小単位=0・01mg/L
掲載日 2739号 2008/09/7
島津製作所
シングルナノ粒子径測定装置「IG-1000」
KJ16 (株)島津製作所(京都市中京区西ノ京桑原町1、服部重彦社長)は、独自に開発した画期的な粒子径測定技術「IG法」により、従来は測定が困難であった液体中の10nm以下の微粒子(シングルナノ粒子)の粒子径とその分布を再現性よく測定できる「シングルナノ粒子径測定装置IG −1000」を発売した。
 粒子で回折格子の形をつくり、それが崩壊する際の拡散スピードにより粒子径を測る測定装置で0・5nmから200nmまでの粒子を測る。クリーンルームなどの特別な設備が不要で、通常の環境下で測定が可能。
 粒子径を測る方法としては、これまで粒子からの散乱光を用いる方法 が広く用いられてきたが、光散乱法では粒子が小さくなると信号量が著しく弱くなるため、正確な測定が困難だった。
 IG法ではまず、誘電泳動の作用により液体中に分散する粒子で回折格子の形をつくる。それが崩壊する際、大きい粒子はゆっくりと、小さい粒子は速く拡散していく。この、回折格子の拡散スピードから粒子の大きさを求めるのがIG法の測定原理。
【寸法】幅600mm×奥行400mm×高さ200mm、重さ15kg
【定価】1575万円(本体、PCおよびソフトウェアを含む・税込)